ABEMA には、コメントを投稿して視聴者同士で発言内容を共有する「コメント機能」があるが、規約に違反した投稿を行うと、コメント投稿の停止になる可能性がある。
(※「コメント投稿時の注意点」のアラート通知に関して、記事後半に追記しています)
利用規約に違反するコメント投稿が確認された場合、お客様のコメント投稿を一定期間停止する場合がございます。
コメント投稿が停止される理由には、次のようなものが挙げられている。
- 利用規約に違反する行為
- 嫌がらせ行為(差別的発言や悪質な連投行為など)
- 脅迫、恐喝、プライバシーの侵害、他のユーザーの個人情報の漏えいといった行為
- ツール等を利用した迷惑行為
これらに加えて、多くの視聴者から通報された場合や出会いを目的とした行為なども停止処分になる可能性が高い。
ABEMA によると、「コメント投稿停止の具体的な理由、コメント内容や投稿停止期間について個別には答えられない」とのこと。
また、「コメント投稿の停止措置を行ったにも関わらず、利用規約に違反する行為が繰り返し確認された場合、ABEMA のサービス利用停止や法的措置をとる可能性がある」としているので注意しよう。
以前までは透明 BAN といって、コメントを打てたのだが(他ユーザからは見えない)、最近はコメントを打とうとすると上写真のように「コメント停止」のアイコンが出て、自分のコメント欄にさえ表示できない仕様に改変された。
ただ、依然として、透明 BAN 自体も存在する模様(自分のコメントに全く反応が無い場合、この「透明BAN」の可能性が高い)。通常、透明 BAN になると、しばらくの期間は自分のコメントが他のユーザには表示されない。なお、番組ごとに NG ワードあり、BAN されていなくてもコメントが反映されないケースもある。
ABEMA で BAN にされる基準は不明だが、特にゲスト出演者の悪口や同一メッセージの連呼(スパム行為)などは、一発でコメント停止になりやすいようだ。
見逃しコメント機能登場以降、コメント監視や停止措置が強化されたとの見方もある(なお、見逃し視聴、追っかけ再生時にコメントを投稿することはできない)。
また、「コメント投稿の停止」のアラート以外にも、「コメントの投稿に失敗しました」のメッセージが出ることもあるよ(下スクショ参照)。この場合、BAN ではなく、コメントと Twitter との連携に関係するバグ(不具合)であるとみられる。
一見して、自分の打ったコメントは匿名性が高く見えるが、実際はコメントごとにユーザを特定可能な ID が付けられている。実際、「マイページ」の「アカウント管理」を見てみると、特にアカウント登録をしていなくても、「ID: 1AAAAAAAAA」のように特定可能な ID と紐づけられているのが分かるだろう。
なお、一般論ではあるが、ABEMA などのインターネットサービスでは、Cookie と呼ばれる一時保管ファイルでユーザ管理することが多いため、PC であればウェブブラウザの設定などから保存されている Cookie を削除すれば、コメント投稿は再度可能になると思われる(上図スクショ参照)。
作業が面倒であれば、閲覧ブラウザの変更(Chrome、FireFox、Safari、Edge、Opera などたくさんある)や、デバイス自体を変えるだけでもいけるだろう。ウェブブラウザの "プライベートウィンドウ" を活用しても良い(ネット上での匿名化)。
特に、ABEMA はユーザ登録をしなくてもライブ視聴可能なため、上記の方法でコメント制限は回避できそうだ。
実際、プライベートウィンドウ(シークレットウィンドウ)で視聴した場合、ID の変更が確認できる。
また、スマホ・タブレット専用アプリで視聴している場合、Android であればアプリのキャッシュを削除するといいだろう(下スクショ参照)。iPhone / iPad であれば、アプリをいったん削除して再インストールすることでキャッシュを "空の状態" にできる。なお、アンインストールする場合、情報(マイリストや視聴プラン)がリセットされるため、特別にユーザ登録などをしているケースは気をつけたい。なお、ABEMA プレミアムの登録情報は、Apple ID や Google アカウントと紐づいているため、簡単に復元可能である。
Android 版アプリでキャッシュのクリアだけでうまくいかなければ、「設定」>「アプリと通知」>「アプリ情報」>「ABEMA」>「ストレージ(とメモリ)」から「ストレージを消去(データを消去)」をタップ(※ Android バージョンによって名称が多少異なる)。 ABEMA のアプリ自体は削除されないが、アカウント情報やプロフィール設定が完全にリセットされる。こうすることで、確実にスマホ内の保管ファイルをクリアできて、アカウント ID も書き換わる。
ただ、あまりにも悪質な行為を繰り返すと、IP BAN される可能性があり、特定の IP アドレスからのアクセス自体を遮断されることもありそうだ。ここまで行くと、一時ファイルの削除だけでは対応は難しいかもしれない(IP アドレスを偽装するソフトもあるようだが)。
もちろん、特定の個人を攻撃したり、脅迫行為などをすることは、ABEMA に限らず、どのようなネットサービスであっても、(最悪の場合ではあるが)法的措置に至ることさえあり得るので要注意だ。
ABEMA の場合、迷惑コメント回避ツールとして、ブロック機能(最大100件まで登録可)と通報機能を提供しているので活用すると良い。
通報した場合は運営側が必要に応じて対処してくれる。逆に、不適切なコメントを投稿した場合、多くの視聴者に通報されてコメント投稿が停止される可能性が高まる。
インターネット上の匿名だから何をやっても許される訳ではなく、発信内容には表現の自由と共に、「責任」という重い二文字が課せられる。
ABEMA からコメント機能を失うと、その魅力が半減する。気軽にコメントによるコミュニケーションを楽しむためにも、他人を不愉快にさせるような行為は慎むべきだろう。
<Update 1>
ABEMA は2020年6月23日、ユーザのコメント投稿欄において「コメント投稿時の注意点」というアラート通知を掲載した。
ABEMA コメント投稿時の注意点 |
①私は本投稿が番組の出演者や関係者等への脅迫や誹謗中傷等を含む、利用規約第8条(禁止事項)に該当するものではないことを確認します。
②本投稿が禁止事項に該当すると判断された場合、貴社が、私の個人情報について警察等に直ちに開示する場合があることについて承諾します。
SNS や動画サービスなど、ネット環境下におけるコメントやメッセージによる誹謗中傷が社会問題化するなか、改めて視聴者にコメント投稿時の注意喚起を行ったとみられる。
このアラートが表示された場合、「同意する」を押さない限り、コメントすることはできない。
「キャンセル」を押した場合、コメントの閲覧のみ可能となる。後刻、コメントを投稿したい場合、コメント入力時に再度アラートが表示される仕組みだ。
「同意する」を一回押せば、次回以降表示されることは無くなるが、ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)などで視聴している場合は、ブラウザウィンドウを起動するごとに毎回アラートが表示される。
以下が利用規約第8条の全文になるので参照されたい。
第8条(禁止事項)
1.利用者は、次の各号に定める行為またはそのおそれのある行為を行ってはならないものとします。
(1)法令、公序良俗または本規約に違反する行為。
(2)当社または第三者の著作権その他の知的財産権、肖像権及びパブリシティ権その他の人格権ならびに所有権その他の財産権を侵害する行為。
(3)本サービスを改変、毀損し、または逆アセンブル、逆コンパイル、リバースエンジニアリングする行為。
(4)コンテンツを不正な方法で取得する行為、またはこれを助長する行為。
(5)当社または第三者を不当に差別しまたは誹謗中傷する行為、当社または本サービスの名誉・信用を毀損する行為。
(6)当社の承認を得ずに行なわれる、営利を目的とする行為。
(7)当社または第三者に対して迷惑、損害を与える行為、またはそのおそれのある行為。
(8)本サービスの運営を妨害する行為。
(9)その他、当社が不適切と判断する行為。
2.利用者が、前項に定める禁止事項を行ったと当社が判断した場合には、本サービスの全部または一部の利用停止、利用制限、その他当社が適切と判断する措置をとることができるものとします。
3.利用者が第1項各号のいずれかに該当した場合、当社は、当該利用者に対し、その行為により当社が被った一切の損害(合理的な弁護士費用を含みます)の賠償を請求できるものとします。
ABEMA は「恋愛リアリティーショー」を制作・配信することでも知られる。同社は2020年5月、インターネットや SNS 上での誹謗中傷、嫌がらせへの調査・法的手続きに関する相談窓口を設置しており、コメント欄への対応や取り締まりの姿勢を強めていた。
同社は「出演者が誹謗中傷や嫌がらせを受けた場合、証拠の収集・精査やプロバイダー責任制限法に基づく個人情報の開示請求、警察への被害届の提出、訴訟手続きなどの法的手続きを弁護士事務所と連携しながら行うことで、出演者の方が安心して番組に出演できる環境づくりを強化していく」としている。
今回のコメント監視強化によって今後、一時的にコメントができない、またはコメント投稿の停止処分を受けるユーザが増える傾向にあるとみられる。
ただし、注意しないといけない点として、コメントが悪質な場合にはプロバイダー責任制限法に基づく開示請求が行われ、誹謗中傷者を特定される可能性があるということだ。
ABEMA は誹謗中傷行為について、「必要に応じて警察への被害届や訴訟手続きを実施する」という強い姿勢を示しており、誹謗中傷する側の責任を問う方針を改めて明確にした。
(最終更新日:2021年4月7日)
<参考>
- Chrome で Cookie の削除、有効化、管理を行う
- FireFox で Cookie を削除してコンピューターに保存されたウェブサイトの情報を削除する
- Mac の Safari でプライベートブラウズを使用する
- ABEMA 利用規約
- ABEMA プライバシーポリシー
- ABEMA お問い合わせ
- ABEMA 迷惑なコメントがある場合
- 誹謗中傷ホットライン
<おススメ>
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