<徹底レビュー> OPPO「Reno A」登場=おサイフケータイ+防水で税込3万円台

OPPO「Reno A」、スナドラ710 + 6GB RAM + 有機ELディスプレイのミドルハイ


おサイフケータイ搭載の SIM フリースマホとして決定版となりそうな「Reno A」が OPPO から登場した。

OPPO と聞いてもピンと来ない読者もいるかもしれないが、ワールドワイドでいえばスマホシェアで世界トップ5に入る大メーカーである。

Reno A ホーム画面

Reno A (リノ・エー)の主な仕様として、スクリーンは6.4インチ有機 EL ディスプレイ (1,080×2,340) 、SoC は Snapdragon 710、メモリは 6GB、ストレージは 64GB 、さらにおサイフ機能と防水対応など、スペック面でほぼ妥協がないのに、価格が税込3万円台と非常にコスパが良い。
日本の SIM フリースマホの勢力図を大きく塗り替えそうな予感がする。

また、イメージキャラクターには、機種名の「リノ」と同じ名前を持つ指原莉乃さんを起用。テレビ CM や新聞広告などが非常に話題となっている。


OPPO Reno A


低価格帯で SIM フリーといえば、ASUS やファーウェイを思い浮かべる人が多いだろうが、ASUS に関しては歴代の全機種が「おサイフケータイ」に対応しておらず、また、ファーウェイに関してもキャリア機種以外はやはりおサイフ非対応だ。
NFC コンタクトレス(NFC Pay)に対応する店舗が少ない日本では、やはり FeliCa 搭載は必須条件のひとつにあげられる。このチップが搭載されていないと、日本の主要サービスでスマホ決済が行えないのが現状だ。

防水機能もうれしいポイント。
ASUS はこれまでに防水機能を搭載したモデルを出したことがないし、また、ファーウェイも高価格帯モデル以外は防水に対応していない。

そういった意味では、FeliCa を搭載して、さらに防水にも対応する「Reno A」は、SIM フリースマホ端末として大いに注目に値する機種といえる。
なお、「Reno A」は OPPO が日本向けに開発して投入する日本独自モデルというから、力の入れ具合が分かる。

スマホ決済が本格スタートした日本市場で、おサイフケータイに対応するか否かはスマホ購入時の大きなポイントになるのは間違いないだろう。




デザイン面でいえば、ノッチがしずく型のため画面占有率が非常に高く、無駄のない造形に仕上がっている。軽さの面でも、ほぼ同サイズの iPhone 11 Pro Max や ZenFone 6 よりも優れており、手のフィット感も悪くない。ただ、これまでに6インチ超の大画面スマホを持ったことのないユーザは、一度、量販店などに足を運んで手に取ってみた方がいいだろう(思ったよりも大きく感じるかもしれない)。


カラバリはブルーとブラックの2色。3D グラデーションでコーティングされており、それなりの高級感もある。

発売日は2019年10月18日で、大型家電量販店のほか、Amazon.co.jp でも発売される。


OPPO Reno A 側面


以下に Reno A のポジティブ、ネガティブ面をまとめておく。


OPPO Reno A (CPH1983) まとめ



<ポジティブ>
  • おサイフケータイ対応(FeliCa 搭載)
  • 高いコストパフォーマンス(税込3万9,380円
  • 防水・防塵 (IP67) 対応
  • 高い画面占有率 (91%) と有機 EL ディスプレイ (6.4" FHD + 2,340×1,080)
  • 便利な画面内指紋認証 (顔認証にも対応)
  • 比較的高速な SoC (Snapdragon 710 = Antutu 15万点台後半)
  • 大容量 RAM (6GB)
  • インカメラを強化 (Sony IMX576 / 2,500万画素 / F1.7)
  • 充分なバッテリ容量 (3600 mAh)
  • DSDV (デュアル SIM デュアル VoLTE) 対応
  • 楽天を含む4キャリアの VoLTE をサポート (ソフトバンクは VoLTE 非対応)
  • ゲームブースト2.0 などの多彩なゲーム機能
  • ポートレートモード撮影と AI カメラ機能搭載
  • 保護ケースと保護フィルムを同梱(フィルムは貼付け済み)
  • イヤホンジャック有り (ハイレゾ対応)



<ネガティブ>
  • ビデオ撮影が 30fps (60fpsに非対応)
  • nanoSIMカード (SIM2) と microSD カードは排他利用
  • ストレージ 128GB モデルは楽天モバイル版 OPPO Reno A のみ
  • ワイヤレス充電、急速充電に非対応
  • 超広角や望遠レンズ非搭載
  • セルフィー (自撮り) 強化版でメインカメラが劣る (Sony IMX398 / F2.0)
  • カメラレンズ周りの作りが甘い(微妙な出っ張り方、堅牢性に疑問符)
  • 通知ランプ無し
  • Android OS や ColorOS、セキュリティパッチのアップデート保証が無い
  • (当然ながら)5G 非対応
  • 他社製の画面フィルムは非推奨(画面内指紋認証のため)
  • サードパーティ製アクセサリ(ケースなど)が(現状は)あまり無い


メインカメラがやや弱い点やアクセサリの選択肢が少ない点などを除けば、ハイエンドモデルと比較しても大きく劣る点は少ないだろう。
ストレージについては、microSD カードでカバーできるし、アクセサリも必要最低限のケースと保護フィルムは同梱されている。

逆に、これだけバランスの優れた機種が3万円台後半で買えるというのは驚きに近い。

すでに発売されている楽天版 OPPO Reno A の口コミ評価も非常に高く、2019年10月現在、この価格帯(4万円以内)の中ではベストバイの筆頭に挙げられる端末といえる。




OPPO Reno A カメラアプリ


OPPO Reno A 斜め前方


<参考 URL>


コメント