回復ドライブ作成のポイント
回復ドライブを作成しておくと、Windows が起動しないなど、パソコンに問題が発生したときに修復できる可能性が高まる(なお、「自動修復」や「オプションの選択」が表示された場合は、回復ドライブを使わずにその画面から PC を「初期状態に戻す」ことができるケースもある)。
回復ドライブでパソコンの状態を回復する場合、全てのデータが削除されるため、万一に備えて、日頃から必要なデータはバックアップを取っておくことが極めて重要だ。バックアップは、複数のメディアやクラウドなどに分けたうえで、定期的に取るように心がけたい。
なお、回復ドライブ作成には非常に時間がかかる場合があるため、時間に余裕をもって作業すると良いだろう。
回復ドライブ作成の注意事項
回復ドライブを作成すると、USB メモリ内のデータはすべて削除される。作成後には誤ってデータを削除しないよう、USB メモリに ○○用の回復ドライブなどと記載しておくと良いだろう。
必要となるメモリ容量はパソコンメーカーやモデルによって異なるが、通常は 16GB 以上。できれば余裕をもって 32GB のメモリ容量を推奨する。
USB メモリの取り外しは、パソコンのタスクバーにある「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックすることで、無駄なエラーや予期せぬ破損を回避できる。
作成後の保管については、磁気や振動、直射日光を避け、涼しい所が良いだろう。また、接続部分はキャップをするなどして保護しよう。
大型アップデートと回復ドライブ作成のタイミング
大型アップデートなどの更新プログラムが適用されて以降に作成した回復ドライブで回復すると、作成時に適用されている更新プログラムの状態で回復する。つまり、回復ドライブ作成時点より前の状態には戻せないので要注意だ。
大型アップデート前に作成することによって、イザという時にアップデート適用前のビルド(バージョン)に戻すことができる。
今後も半年に一回の頻度で大型アップデートが配信されるため、トラブルに見舞われる前に回復ドライブを作成しておくことが推奨される。
回復ドライブの作成準備
準備段階として、途中で電源が切れることを防ぐため、AC 電源はコンセントにつなぎ、省電力機能は「スリープしない」状態に設定しよう。
回復ドライブの作成中に、Windows 10 の省電力機能により画面が真っ暗になることがあるが、画面復帰にはマウスを動かして数秒待つか、キーボードの矢印キーや Shift キーを押すとよい。Enter キーを押すと、回復ドライブの作成がキャンセルかされて、作成が中断することがあるため注意が必要だ。
また、 回復ドライブ作成ダイアログで、 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っていることを確認しよう。
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