Adobe Fresco、9月24日に正式版がリリース


現在、ベータ版が一部ユーザに限定提供されている Adobe Fresco (開発コードProject Gemini)だが、9月24日に正式版が公開されるようだ。

App Store の Preview に、Adobe Fresco が登場した。


現在の予定では、2019年9月24日にリリース予定となっており、予約注文が可能な状態だ(Update - Adobe Fresco、正式版が公開)。


アプリの価格は「無料」となっているが、Creative Cloud との連携など(Premium Features)で、サブスクリプション方式の App 内課金(1,080円 / 月)が採用される模様。なお、Creative Cloudのサブスクリプションユーザは無料で全機能が使える。


アプリのファイルサイズは515.5 MB。
iOS 12.4 以降に対応。日本語もサポートされる。

対応デバイスは、iPad Pro(全モデル)、第3世代 iPad Air(2019年)、第5世代以降の iPad(2017年以降)、第5世代 iPad mini(2019年)となっている。

ただ、Adobe は、「最高の描画体験を得るためには、iPad Pro と Apple Pencil で利用することを推奨する」としているので注意しよう。


Adobe Fresco、App Store で公開



Fresco は、プロ向けの機能(レイヤー、マスク、ライブブラシ、ベクターブラシなど)を備え、Photoshop や Creative Cloud 、各種アプリともシームレスに連携する。

現実の画材を扱うような油彩画や水彩画の質感は Procreate には無い再現力であり、iPad の GPU パワーを活用する Adobe Sensei の AI テクノロジによって、デジタル描画の可能性をさらに広げてくれそうだ。






また、ビットマップ形式だけでなく、拡大縮小に強いスケーラブルなベクター形式を同じファイル上でサポート可能であることは非常に魅力的だ。

さらに、プロ向けのツールを備えながら、初心者にも使いやすい操作性とインターフェースに仕上がっているのも好感が持てる。

Adobe は、この Fresco を引っ提げて、モバイルアプリ単体では先行する Procreate や CLIP STUDIO などに対抗する。
ただ、あくまで Photoshop を起点としたエコシステムの一つとしてとらえている側面が垣間見れる。
個人的には、毎月課金され続けるサブスクリプションではなく、Procreate などのように一度の購入で長期間利用できる方式を取り入れて欲しかった。
<Update>Creative Cloud コンプリートプランおよび Photoshop 単体のサブスクリプションユーザは無料で全機能が使える。

なお、今のところ、対応デバイスは iPad のみとなっており、Android や Chrome OS、Windows 版などのリリース予定日はアナウンスされていない。

<Update>
Microsoft が2019年10月2日開催した新型 Surface 発表会において、Windows 版 Fresco が間もなく公開される予定であるとの言及があった。

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