リモートワークに古い PC / Mac を活用=容量 32GB の PC で最新 Windows アップデートなど

容量 32GB PC に最新 Windows アップデート、ビンテージ Mac に macOS High Sierra インストール

テレワーク(リモートワーク・在宅勤務)導入に伴い、つけっぱなし用の PC / Mac を用意する目的で、眠っていた低スペック Windows PC および古い Mac ノートを活用することにした。
いずれのマシンも Web カメラが搭載されており、ビデオ会議などにも活用できる。ただ、低スペックやオールドマシンに搭載された OS があまりに古いと、会議用アプリや Skype などが使えない可能性が出てくるうえに、セキュリティ面の不安も生じる。


まずはストレージ容量わずか 32GB の低スペック Windows マシンについて。
セキュリティ面も考慮して OS を最新バージョン(Windows 10 November 2019 Update)にアップグレードしたかったが、ディスククリーンアップなどを試すもストレージの空きが十分に確保できず、「Windows Update」からは更新できなかった。最低でも 8GB 程度以上の空き容量が求められるため、今回はやむなくクリーンインストールすることにした。

準備品として、8GB 以上の空き領域がある USB フラッシュメモリや DVD などの外部メディアが必要になる。
今回は手元にあった 16GB 容量の USB メモリを用意。なお、パソコン内データおよび使用するメディア(USB メモリなど)の中身は削除されるため気をつけたい。

以下は手順。初期化などの作業を含むため自己責任としていただきたい。


ASUS E200HA に Windows 10 最新版をクリーンインストール


ASUS E200HA Windows 10 メジャーアップデート


(1)PC 内のデータを必要に応じてバックアップ(データは完全に消滅するため、写真や音楽、個人ファイルなど、必要なものがあればバックアップが必要になる。特に必要なファイルが無ければ省略して良い)

(2)Microsoft のサイトからメディア作成ツールをダウンロードして作成(今回は別の PC にてツールを作成)
・Windows 10 のダウンロードページで「ツールを今すぐダウンロード」からダウンロード後、「実行」(MediaCreationTool.exe)をクリック。「別の PC 用にインストール メディアを作成する」から作成する。
・「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」で「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外すのがポイントになる。

(3)メディアの準備ができたら、USB メモリを PC (E200HA) に挿してから起動。インストールメディアの起動から完全初期化(ディスクフォーマット)をするか、または、起動した状態でインストールメディア内の setup.exe を起動してクリーンインストールすることができる。いずれの場合も、マシンにデフォルトで Windows 10 がプレインストールされていたのであれば、ライセンス認証の問題は生じないはずだ。今回は引き継ぐ項目で「何も引き継がない」をチョイス(中身の全削除)。
・「更新プログラムを構成しています N% PC の電源を切らないでください。処理にしばらくかかります」のメッセージで数時間停止。辛抱強く待とう。寝る前に実行しておけば、朝起きたら終了しているはずだ。
・OS のアップデートが成功したら、必要に応じてドライバやツール(BIOS や ASUS Smart Gesture、Conexant Audio Driver など)をメーカーサイトからダウンロードしてインストールする(ASUS Vivobook E200HA - Driver & Tools)。最後に、低スぺ PC のため、少しでも動作を軽くする目的でバックグラウンドアプリと SysMain を停止させておいた。

以上、ストレージ 32GB のマシンを最新の Windows OS (バージョン 1909 / ビルド 18363.815) にアップグレードできた。
なお、2020年5月中には次期メジャーアップデート Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)が登場する予定だ。


次は "ビンテージ Mac" に取り掛かろう。


MacBook Pro 13インチ (13-inch Early 2011)  に macOS High Sierra をインストール


MacBook Pro (13-inch Early 2011)  に macOS High Sierra をインストール


次に、長らく使っていなかった MacBook Pro 13インチ (13-inch Early 2011) にインストール可能な新しい macOS(macOS 10.13 High Sierra)をインストールする(macOS 10.14 Mojave や macOS 10.15 Catalina はサポートされない)。
この場合、デフォルトで搭載されている Mac OS X 10.6 Snow Leopard から macOS High Sierra へ「一気にアップグレードできない」というのが大きなポイントであり、OS X El Capitan への "途中下車" が必要になる。なお、USB メモリなどの外部メディアは不要。


(1)重要なデータをバックアップ
・必要に応じて Time Machine や iCloud、外部メディアなどを利用すると良いだろう。

(2)現状の Mac OS X 10.6 Snow Leopard から OS X El Capitan へアップグレード
・Apple オフィシャルサイト「OS X El Capitan へアップグレードするには」の4番目の項目「こちらのリンクから OS X El Capitan をダウンロードしてください」から「InstallMacOSX.dmg」をダウンロードしてインストールを進める。

(3)OS X El Capitan へのアップグレードが完了したら、次に macOS High Sierra へアップグレードする
・Apple オフィシャルサイト「macOS High Sierra にアップグレードする方法」の4番目「その点を踏まえた上でも macOS High Sierra が必要な場合は、こちらのリンクを使って、App Store から macOS High Sierra を入手してください」のリンク先からからディスクイメージファイルをダウンロードしてインストールを進める。


2020年4月現在の最新版 Catalina はインストール適用外だが、何とか High Sierra まではたどり着いた。
ここまで来ればメジャーなアプリがほぼ利用できるはずであり、さらに最新のセキュリティパッチが適用されるため安全性も大幅に向上するだろう(FileVault がオンになっていると最後のセキュリティアップデートが失敗に終わる可能性アリ。オンの状態からオフにするにはかなりの時間が掛かるため、余裕がある時に対応することを推奨する。基本的に私は FileVault を常時オフにして使用している)。
最後に、システム環境設定のセキュリティとプライバシーから「ファイアウォール」をオンにして、さらに「ステルスモードを有効」にしておこう。

現行モデルほどキビキビとは動かないし、グラフィックソフトなどを動かすには余りにも非力ではあるが、会議アプリや動画視聴などといった日常レベルのタスクであればそれなりにこなせそうだ。


新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い自宅で過ごす時間が長くなっているなかで、古いデバイスの "手入れ" をする時間的な余裕があるひとも多いと思う。
この機会に眠っている "資産" の活用をしてみてはいかがだろうか。


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