Apple、第2世代 iPhone SE を発表=A13 Bionic 搭載、税込49,280円~

Apple、第2世代 iPhone SE 発表=A13 Bionic搭載、4万円台~

※ 記事下部に<Update>多数アリ

Appleは2020年4月16日、第2世代の「iPhone SE」を4月24日に発売すると発表した。17日21時より同社直販サイトおよび Apple Store アプリで予約注文を開始する。価格は49,280円(税込)から。


iPhone SE, 2020


新しい「iPhone SE」 (iPhone SE, 2020) の主な仕様として、ディスプレイは IPS 4.7インチ、SoC は 11シリーズと同じ A13 Bionic を採用、メインカメラは 12MP(f/1.8)、Touch ID 搭載のホームボタン(Haptic Touch)を備える。なお、Face ID には対応しない。

カラバリはブラック、ホワイト、(PRODUCT) RED。ストレージは64GB、128GB、256GBの3種類がラインアップされる。

その他、スクリーン解像度は iPhone 11 と同じ 326ppi(1,334 x 750)、ワイヤレス充電 Qi をサポートするほか、防水・防塵はIP67、Wi-Fi 6、eSIM 対応のデュアル SIM、イヤホンジャックは非搭載、5G は非対応などとなっている。


第2世代 iPhone SE


外観は iPhone 8 そのものだが、内部スペックは大きく進化した。カメラはシングルだが、ポートレートモードやスマートHDR、QuickTake 機能をサポートして、30fps 以下では拡張ダイナミックレンジが利用できる。

シャシーはエアロスペースグレードのアルミと耐久性の高いガラスが使用される。ノッチこそ無いが、"ベゼルレス" がスタンダードになっている2020年のスマホという視点でみれば、上下の太いベゼルはやや違和感を感じざるを得ない。例えば、Android 勢であれば、3万円程度の製品であっても画面内指紋認証をサポートする機種がある。

第2世代 iPhone SE の売りはやはり高速な SoC。税込4万円台の機種のなかでは、他社を含めても圧倒的な優位性を誇る。
また、サイズ感も(上下のベゼルは度外視するとして)手にフィットする大きさであり、片手での操作性も良いだろう。




新しい第2世代の iPhone SE は当初、今年3月に発表されるとみられていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でローンチが大幅に遅れた。
初期出荷分については十分な供給量を確保できるかは不透明であり、しばらくの期間は品薄状態が予想される。
スペックも価格もデザインもほぼ予想された通りであり、特にこれといったサプライズは無かった。

Apple は2019年10~12月期、約1年ぶりに iPhone の売上をプラス成長にした。今回の "低価格帯" のデバイス(競合他社ではミッドレンジ帯になる)を投入することで、新興国を含めたグローバルレベルでの売り上げ増を目指す。
ただ、前述の通り、十分な供給を維持できるかどうかがカギとなるうえ、さらに新型コロナウイルス拡大に伴う経済悪化が少なからず売上に影響を与えるだろう。

Apple は今年の秋には 5G 対応のフラッグシップモデル(iPhone 12)を投入するとみられるが、経済の状況次第では、この新しい SE が秋以降も一番の売れ筋になるかもしれない。SoC だけでいえば、ハイエンドの受け皿に充分なり得る。


<Update>
2020年4月17日19時30分頃。

第2世代 iPhone SE まもなく発売開始


まもなく発売開始となる。
日本版は FeliCa チップ搭載の特別仕様。どれほどのボリュームが用意されているのか気になるところだが、初期出荷分は少ないと予想。早い時間帯に品切れになると思われる。

<Update 2>
17日21時に購入可能となった。
21時現在、全色全容量のモデルが購入可能だ。1回の会計で2台まで購入できる。
現時点では、発売日の4月24日に到着予定となっている。

第2世代 iPhone SE 予約受付開始




<Update 3>
予約受付開始から約10分後には、納期がやや延びて「2020/04/25 - 2020/04/29」や「2020/04/25 - 2020/05/08」となった。やはり予想通り、初期出荷分はすぐに売り切れになる勢いだ。

結果的には、予約注文受付後、約10分で発売日(4月24日)の受け取りは不可となった。


<Update 4>
翌18日の朝には、全モデルの受取日が4月28日以降に延びた。

あくまでも私の推測ではあるが、初期ボリュームは日本分として約10万台程度が用意されていたと思われる。
また、受取日の遅延は配送の兼ね合いも大きいだろう。新型コロナウイルス感染拡大の影響で運送の業務はひっ迫している。


<Update 5>
NTT ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手通信キャリア3社は19日、第2世代「iPhone SE」の発売を5月11日に延期すると発表。予約は20日より受け付ける。当初は4月27日発売の予定だった。
なお、現在(4月19日)、Apple オンラインストアで予約注文した場合の納期は概ね4月28日~5月9日となっている。


<Update 6>
5月の連休に入ったが、直販のオンラインストアで注文した場合、納期は概ね10日~2週間程度で安定している。売れてはいるのだろうが、当初の見込みより入手しやすいようだ。



<最後に>
買い替えを検討している方にお伝えしたいのは、4.7インチという小さめの画面サイズがストレスを引き起こす可能性についてだ。

仮に現在、5.5~6インチ以上の画面サイズのスマホを利用しているのであれば、SE の画面のサイズ感にストレスを感じる可能性が高い。
スクリーンサイズは重要な要素の一つだ。サイズが小さくなれば、片手での操作性は向上するが、情報量は確実に減る。
「大画面を一度経験すると元には戻れない」。これは私が10年以上、スマホを使ってきた経験からのアドバイスだ。当たり前だが、画面サイズは広くすることができない。

残念ながら、現在 Apple Store(実店舗)は休業中のため、しばらくは手に取って試すことはできない。
だが、最近のスマホは年単位で長く使うユーザも増えており、できれば量販店やキャリアのショップ店頭に並ぶのを待って、実機にじっくり触ってみて納得したうえでの購入をお勧めする。外観と形状は iPhone 8 と同じなので、iPhone 8 があれば代用可能だ。
<Update>新型コロナウイルス感染症対策で、多くの店頭でデモ機が撤収されたり、触れないようになっているようだ(下写真参照)。

店頭のスマホに触れない工夫=新型コロナウイルス対策


この取り組みはもっと早く実施すべきだった。いまだに客が手に取れる状態で店頭にデモ機やサンプルを置いている店舗が多いのが実情だ。
スマホの画面が感染経路のひとつになっているのは間違いない。
むやみやたらにデモ機や知人のスマホに触るのは非常に危険であるので注意されたい。


iPhone SE ユーザからは、「バッテリ駆動時間がやや短い」との声が届いている。通常使用であれば丸1日持つようだが、使用時間が長いと1日持たないことがあるようだ。

また、同梱されるアダプタ(5W)は急速充電に対応していないため、ヘビーユーザは 18W 以上のアダプタの購入を検討されたい。さらに、いざという時に備えてモバイルバッテリをカバンに入れておくと安心だろう。


<Source>
・Apple Newsroom:iPhone SE、人気のデザインがパワフルな新しいスマートフォンとして登場
・Apple 商品サイト - iPhone SE

<関連記事>
"iPhone SE 2"、3月発売へ=米報道(1/21/2020)
Qualcomm、初の 5nm プロセス 5G モデム「X60」を発表=2021年スマホ向けチップ、iPhone 13 にも搭載へ(2/21/2020)


コメント