欧州議会、スマホ充電器の規格統一を求める決議を採択

欧州議会、スマホ充電器の規格統一を求める決議を採択

欧州議会はスマートフォンなどのモバイルデバイスの充電器における規格統一を欧州委員会に求める決議を圧倒的多数で採択した。



2020年7月までに新ルール策定を求めているが、事実上、欧州市場では USB Type-C へ統一することを求めており、今後、Apple が iPhone で採用する Lightning に影響を与える可能性が高い。また、同議会はワイヤレス充電についても、規格の整備と標準化を求めている。


iPhone Lightning Cable


Apple はこれまでに10億台以上 Lightning コネクタ搭載デバイスが出荷されており、また、コネクタを一つに強制することはイノベーションを妨げることに繋がるなどと反発している。

EU の "強いものいじめ"

欧州議会は充電器の共通化によって、スマホを買い替えるごとに充電器が増えることがなくなり、電子ごみが削減できるだけでなく、消費者の利便性が向上するとしているが、Apple は統一化によって消費者に損害を与えるだけでなく、既存ユーザの切り替えにより逆にゴミが増えると声明を出しており、両者の主張は真っ向から対立している。

EU は これまでにも、Google や Facebook、Microsoft などの大企業に制裁を加えることで、独占禁止違反を取り締まってきた。また、Apple の充電器については、数年前から制裁の対象になるとみられていた。


iPhone 同梱物


Apple は原材料の調達から製造、回収まで環境に配慮した取り組みをすでに実施している。
廃棄物を減らす目的であれば、コネクタの標準化を推し進めるだけではなく、すでに普及している Lightning ケーブルや USB 電源アダプタを製品に同梱しないことなども並行して議論されて良いと感じる。


<Source>
EU lawmakers, with eye on Apple, call for common mobile charger(ロイター)

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