Razer Blade Stealth 13 (2020年モデル)=13インチで最強のゲーミング・ウルトラブック

2020年、最高の13インチノートはコレだ=Razer Blade Stealth 13 詳報

Razer の「Razer Blade Stealth 132020年モデルは、数ある13インチサイズのラップトップのなかでも飛び抜けてカッコ良く、さらに性能も申し分のないゲーミング・ウルトラブック。
2020年4月21日に北米エリアで先行発売された最新モデルが、いよいよ日本上陸となった(2020年6月26日国内発売、記事下に Update 情報アリ)。

Razer はこの Blade Stealth 13 について、「世界最初のゲーミング Ultrabook」と謳っており、値段は少々高いが、スペック的にもデザイン面においても妥協はみられない。ゲーマーだけでなくクリエイターや一般ビジネスユーザのメインマシンとしても利用できる。


Razer Blade Stealth 13 (2020)


Blade Stealth 13 のプロセッサは Ice Lake ベース(製造プロセス 10nm)の最新第10世代 Core i7-1065G7 を搭載。4コア / 8スレッド、ベース 1.3GHz、ターボ時最大 3.9GHz で動作、Iris Plus Graphics を内蔵する。
CPU の TDP(熱設計電力)を前モデルの 15W から 25W に引き上げたことで、パワーアップを図っているのがポイント。通常のウルトラブックは 15W に抑えることが多いが、25W をサポートすることで、より安定したオーバークロック維持により、パフォーマンス向上が期待できる。

また、ディスクリート GPU として、NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti Max-Q(ビデオメモリ GDDR6 4GB / NVIDIA Optimus Technology 対応)を採用。ラップトップ向けのビデオカードとしてはミドルクラスにあたり、前モデルの GTX 1650 Max-Q より 10%、GTX 1050 よりも最大 80% の高速化を実現した。
この独立型 GPU の恩恵を受けて、グラフィックス性能で比較すると、最新 MacBook Pro 13インチモデルより300%近く高速なパフォーマンスである。
さらに、Razer Core X Chroma などの eGPU エンクロージャ(外部グラフィックス)にも Thunderbolt 3 ケーブルで接続可能で、デスクトップクラスのグラフィックスパフォーマンスも手にできる。

ディスプレイには、最大リフレッシュレート 120Hz をサポートするマット加工のフル HD 液晶(1,920×1,080ドット)を搭載。通常 60Hz のリフレッシュレートを上げることで、より滑らかで鮮明な映像を楽しめるだけでなく、テキストなども読みやすくなる。
なお、4K タッチパネル搭載モデル(3,840×2,160ドット)も用意されている。ディスプレイはいずれも個別キャリブレーションされており、sRGB カバー率は 100% だ。

メモリの規格は 3,733MHz 駆動の LPDDR4X に刷新され、高速化と低電力化を図った。 16GB デュアルチャンネル(8GB ×2)がオンボード搭載されている。
ストレージは 512GB の M.2 PCIe NVMe SSD を組み込んだ。

オーディオは4つの上向きステレオスピーカーとスマートアンプを搭載。Dolby Atmos に対応しており、音量は十分で臨場感を楽しめるだろう。


Razer Blade Stealth 13(2020)キーボード


デザイン面では、4.9mm の狭額ベゼルを採用しており非常にスタイリッシュだ。CNC 加工のアルミニウム "削り出し" シャーシ採用のユニボディで堅牢性が非常に高い。

キーボードは Razer Chroma 対応のシングルゾーン RGB(1,680万色)LED バックライトを備え、前モデルで不評だったキーボード・レイアウト(右 Shift キーのサイズなど)とキーピッチを修正した。なお、日本発売モデルのキーボードは日本語配列になっている。
また、高精度ガラスタッチパッドは、滑らかかつ正確なタッチコントロールが可能で、十分な広さを提供。Windows ノートのなかではおそらくトップクラスだろう。


本体は薄いが冷却システムはしっかりしている

インターフェースとして、Thunderbolt 3(USB-C)、USB 3.1(Gen 2)、USB 3.0(Gen 1 Type-A)×2 を備え、720p Webカメラ(Windows Hello 対応の赤外線カメラ)、デュアルアレイマイクおよび 3.5mm ヘッドフォンジャックを搭載する。

また、ワイヤレス機能は Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応無線LAN(Intel AX201)、Bluetooth 5.1 をサポート。


Razer Blade Stealth 13 背面
薄さ 15.3 mm、重量 1.4kg 台 の薄型・軽量ユニボディ

Razer Blade Stealth 13 の本体サイズは W 304.6 × D 210× H 15.3 mm。重量はフル HD 液晶モデルが 1.41 kg、4K 液晶モデルが 1.48 kg。
カラーはブラック(マット仕上げ)のみ。OS は Windows 10 Home 64bit を搭載する。

バッテリ容量は 53.1Wh。画面の明るさを落として日常の作業をするくらいであれば7時間程度は持続するが、ゲーム使用時の駆動時間はあまり期待しない方が良いだろう。
ただ、メイン環境をどこへでも気軽に持ち運べるメリットは大きいし、このマシンを手に入れる動機の一つとしては十分だ。

実売価格は 120Hz フル HD 液晶モデル(型番: RZ09-03102J22-R3J1)が23万8,800円、4K 液晶タッチ対応モデル(同: RZ09-03102J52-R3J1)が26万2,800円(いずれも税込)となっている(価格については下の Update 参照)。


個人的には MacBook Pro 13" よりも Razer Blade Stealth 13 をおすすめしたいし、私自身も購入を検討中だ。独立ビデオカードが搭載されているため、画像や動画編集にピッタリであり、とにかく、カッコいい。

パネル解像度の異なる2モデルがラインアップされているが、買うのであれば フル HD 液晶モデル をおすすめしたい。13.3インチサイズで 4K 解像度はあまりメリットを感じられないはずだ。ただ、タッチパネル搭載希望の場合は4K 液晶モデルが選択肢になる。


>> Razer Blade Stealth 13 (2020年モデル) まとめ

<Good ポイント>
・13インチサイズで最高クラスのパフォーマンス
・120 Hz の高速レンダリングパネル(13インチノートで最速)
・25W にバンプアップした CPU
・堅牢性、モバイル性、デザイン性が抜群
・ゲーミング用途だけでなく、クリエイターにもお勧めできるスペックの高さ
・豊富なインターフェースと最新のワイヤレス接続
・高精度なガラスタッチパッド
・ライティングエフェクト可能で打ちやすいキーボード
・極めてスタイリッシュ、高い所有満足感。プレミアムな一台

<Bad ポイント>
・価格がやや高い
・バッテリ駆動時間がやや短い
・日本での取り扱いチャネルがやや少ない



2020年最高の13インチウルトラブック



<Update 1>
発売当日(2020年6月26日)、Amazon などでは一時的に在庫切れの状態だ。発売前の予約購入が相当数あったためと推測される。
再入荷日は未定だが、注文しておけば入荷確定次第、配達予定日がメール通知される仕組みになっているので、これが一番手っ取り早く確実と思われる。なお、Amazon であればポイント: 2,388pt  (1%) が付与される(2020年6月26日現在)。
なお、Amazon.co.jp が販売・発送しない場合(出品者販売の場合)、価格や付与ポイントが異なるケースがあるため十分に注意されたい。

<Update 2>
Amazon において、120Hz フル HD 液晶モデル および 4K 液晶タッチ対応モデル ともに 2020年6月29日に入荷予定あり。

<Update 3>
世界的人気モデルのため、上記6月29日入荷分はすぐに完売となったが、7月1日現在、120Hz フル HD 液晶モデル は7月4日に入荷予定があり、4K 液晶タッチ対応モデル は残り2台(入荷予定あり)となっている。

<Update 4>
2020年7月3日現在、120Hz フル HD 液晶モデル は残り11点(入荷予定あり)、4K 液晶タッチ対応モデル は残り4台(入荷予定あり)となっており、最短で翌日配送可能な状況だ(いずれも日本正規代理店保証品、ポイント1%付与)。


Author:對川 徹 Toru Tsugawa

<参考サイト>
Razer Blade Stealth 13 - オフィシャルサイト
Razer Press Release - Be faster with the all-new Razer Blade Stealth 13
Razer Blade Stealth 13 - オンラインストア


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