Apple が2020年秋に投入するとみられる 5G 対応版 iPhoneについて、Apple 担当アナリスト Ming-Chi Kuo 氏は「価格を大幅に引き上げることはないだろう」と予測している(MacRumors)。
Apple は来秋、5G 対応 iPhone を4機種発売すると噂されているが、5G モデムなどの部品によって30~100ドル程度コストアップになる。
また、次期 iPhone は、メタルフレームとシャシーを再設計するとみられており、さらに製造原価が上乗せされるとみられている。
Apple は価格を抑えるため、NRE(開発費の一括負担)を含む調達コスト削減により、iPhone 11 シリーズからの価格上昇を抑える方針だ。
同社は今後、NRE コスト削減のため、新製品やコンポーネントの研究、設計、開発、およびテストなどといった1回限りの活動を自社で行う可能性もあるようだ。
2020年は 5G 対応のスマホが続々と登場する。特に、Android 勢は、スナドラ 865 / 765 を搭載した 5G 対応スマホを2020年初頭から次々に投入してくる。
つまり、2020年秋の時点では、すべてのメジャーなスマホメーカーは 5G 対応モデルを発売済みの状況にある。
Apple が iPhone の価格を大幅に引き上げるようであれば、かなりの苦戦が予想されるのは言うまでもない。
特にやっかいなのはスナドラ765の存在だ。ミドルからミドルハイの Android スマホが 5G モデムと強力なAIエンジンを積むことを意味する。
価格差があまりにも広がれば、iPhone 失速もあり得るだろう。
日本では2020年春から 5G サービスが展開され、夏にはオリンピックを控える。2020年秋の段階で、5G iPhoneがどの程度のインパクトを持つのか不透明な状況にあるといえる。
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