Apple Store、営業再開が加速=入店時はコロナ対策を徹底
<Update 1>国内の Apple Store、一部店舗で営業再開へ(2020/05/25)
営業休止を知らせる張り紙(Apple Store 銀座店) |
世界の Apple Store 約500店舗のうち、すでにおよそ100店舗が営業を再開しているが、Apple Japan に問い合わせたところ、18日現在、日本国内の Apple Store(Apple 直営店)については営業再開日は未定だという。当初は3月27日に営業を再開させる予定だった。
Apple は17日(米国時間)、顧客向けのメッセージを公開して営業再開へのアプローチを示した。
あらゆるデータを検証したうえで安全性の確認が取れたエリアから営業を再開する方針であるため、日本の店舗の休業解除も近いとみられる。
同社は、Apple Store 来店時には顧客に体温測定とフェイスカバーの着用を求めるとしており、仮にマスクなどを用意できない場合は提供する方針であるという。
また、入店の人数制限を行うとともに店内クリーニングを徹底して行い、さらにスタッフとの対面式サポート Genius Bar についても対策を講じたうえで提供を強化する方針。
スマホやタブレットの画面はウイルス感染のリスクが極めて高いため、スタッフは神経をすり減らす接客になりそうだ(Apple はスマホ画面のトリートメントとして、70% イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプの使用を推奨している)。
<Source>
・To our customers - Apple.com
<参考トピックス>
日本の Apple Store 営業再開は未定だが、同社のオンラインストアで購入した場合、2週間の「返品ポリシー」が設定されており、購入商品に違和感などを感じた場合には返品することができる。返品に関わるすべて(送料を含む)は Apple により負担される。
<Update 2>
Apple Store の営業再開に向けた方針(日本語版)が公開(2020/05/26)
はじめに、現在に至るまでの経緯を振り返ってみます。Appleは中国で、その後世界中で、直営店を休業した最初の企業の一つでした。中華圏では、速やかな対策と身体的距離の大切さを認識しました。これがウイルスの広がりを遅らせるのです。その後、時間の経過とともに、健康と安全を守るためのストア内の基準を継続的に見直し、広げてきました。その効果の大きさは、再開から数か月に渡って安全が保たれている、中華圏などの地域で証明されています。
私たちは、お客様をストアに安全にお迎えできる状態に戻ったと確信できる場合のみ、営業を再開するとお約束します。そのために、地域の事例、短期と長期の傾向、国や地域の保健当局からのアドバイスなど、手に入る情報をすべて確認します。営業再開の決定を性急に行うことはありません。その地域が営業を再開できる状態に戻っても、予防のために必要な場合は再度休業することもあります。
こうしたステップを経て、それぞれのエリアのストアが営業を再開した際には、休業前と同じ頼れる専任チームがお客様をお迎えします。営業状況は「お近くのApple Storeを探す」で調べることができます。とはいえ、ストアの中の様子が以前とは少し違っていることに気づかれるでしょう。お客様の周囲のスペースが十分に広くなっていることがその一例です。
各ストアでは、一度に入店できる人数の制限に重点を置き、すべての方が十分な間隔を保てるようにします。Genius Barでも、それ以外の場所でも、私たちが大切にしている一対一の対面によるサービスを新しくします。
そのほか多くの場所で、追加的な措置を導入していきます。ストア内ではスタッフ全員がマスクを着用します。お客様全員にも着用していただき、マスクを持参されていない場合にはお渡しします。ストアの入り口では入店前の体温チェックと併せて、せきや発熱のような症状があるか、新型コロナウイルス感染者と最近接触したかなど、健康に関する質問をさせていただきます。ストア内の清掃は、あらゆる物の表面、展示されている製品、人の行き来が多い場所に特に重点を置き、一日を通じてこれまで以上に念入りに行います。
私たちはまた、今回のことをきっかけに、オンラインとお近くのApple Storeの両方で、お客様のご要望に一段と効果的にお応えできる方法を検討しました。オンラインで購入された製品は、お客様のご家庭への配送だけでなく、都合のよい時にお近くのApple Storeで受け取ることもできます。質問やお問い合わせがある方には、これまでと変わらない優れたサービスをオンラインと電話でお届けします。
これからのこと
新型コロナウイルス感染症への対応は現在も続いており、正常化への道は簡単ではないでしょう。この先にどのような課題があるとしても、新型コロナウイルス感染症によって、お客様と地域と社員への私たちの思い、つまり人への思いはいっそう強くなりました。いつか新型コロナウイルス感染症を振り返る時、ほかの誰かの健康を自分の生活の中心に置く人たちが世界中にたくさんいることを、思い出さずにはいられないでしょう。Appleにいる私たちも、そのような価値観を大切にし続けます。だから、お客様と社員の健康と安全を常に最優先に考えます。
ボランティアをする。寄付をする。医療関係者へ感謝の気持ちを表す。周囲の人たちの健康を守るために身体的距離を保つ、など。新型コロナウイルス感染症への対応を支援するため、様々なことに取り組んでいるすべての方々に感謝いたします。
健康に気をつけて、安全にお過ごしください。
近いうちに、お会いしましょう。
ディアドラ・オブライエン
(Apple リテール+人事担当シニアバイスプレジデント)
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