"MacBook Pro 13-inch, 2020" 発売
Apple は2020年5月4日、MacBook Pro 13インチモデルをアップデートした。
新型 MBP 13"(13-inch,
2020)の特徴は、プロセッサとキーボードの刷新、ストレージおよび最大搭載メモリの倍増などになる。
第10世代 Intel コアが搭載されるのは税別 188,800
円からの上位モデルになる。最安モデルは従来より5,000円ほど安くはなったが、プロセッサが刷新されていない(第8世代 Core i5-8257U に据え置き)ため注意が必要だ。
また、上位モデルのメモリは CTO で 32GB までカスタム可能であり、SSD も最大 4TB
までサポートする。いずれも従来より2倍の積載を提供できる点は評価したい。
13インチ MacBook Pro 主な変更点
・キーボードの刷新(第3世代バタフライキーボードからシザー式の Magic Keyboard
へ変更 + 物理的なエスケープキー(Esc)の追加、矢印キー配列が逆 T 字型)
・全標準構成モデルでストレージが倍増
・上位モデルで第10世代 Intel コア(Ice Lake)を搭載
・上位モデルの最大搭載メモリが従来比で倍増(最大 32GB)
・上位モデルのメモリ仕様が刷新(3,733MHz LPDDR4X = Low Power Double Data Rate
4X を採用)
・スピーカー(Dolby Atmos 再生対応)、マイク(指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ)のアップデート
・スピーカー(Dolby Atmos 再生対応)、マイク(指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ)のアップデート
最大の注目点は、キーボードの刷新だろう。今回のアップデートにより、問題が多く聞かれたバタフライキーボード搭載の Mac ノートは "消滅" したことになる。
本体サイズや外観的にはほぼ変更点はないが、カタログスペックで厚みが 0.7m/m、重量が 30g ほどそれぞれ増した。
シザータイプの Magic Keyboard |
Apple
によると、Intel Iris Plus Graphics を搭載する上位モデルは、プロセッサの刷新によってグラフィックス性能が最大80%向上し、さらに、外部ディスプレイに
Pro Display XDR をつないで 6K フル解像度で駆動することも可能だという。
すでに直販サイトで注文を受け付けており、現時点での納期は約1週間となっている。
メモリを16GBから32GBに変更すると、価格はプラス40,000円(税別)と割高にはなるが、上位モデルを購入するのであれば、メモリをマックス搭載に変更することをお勧めしたい。ただ、持ち運びを重視しないユーザには、ディスクリート GPU を搭載する16インチモデルがベターな選択肢になる。
<Update>
Geekbench 5 によるベンチマークでいえば、第10世代 Core i5 (2.0GHz) 搭載モデルは、ローエンドの第8世代 Core i5 (1.4GHz ) 搭載モデルよりも最大 16.5% ほど高速になっているようだ(MacRumors)。
<Conclusion>
懸案事項の一つであったキーボードのリフレッシュこそ行われたが、全体的にはマイナーアップデートの部類であり、デザイン面でも性能面でも劇的な変化は見られなかったといえる。
特にエントリーモデルはプロセッサやメモリ仕様の更新も行われず、パワー的にみれば "Pro" モデルとしては物足りない。Thunderbolt 端子も片側に2つあるだけだ。
もっといえば、上位モデルであっても、独立型の GPU が搭載されないため、動画編集などの重い作業には向いていない。
ポータビリティ重視なら MacBook Air、性能重視なら16インチ MacBook Pro を選択肢に入れるべきだろう。
特にエントリーモデルはプロセッサやメモリ仕様の更新も行われず、パワー的にみれば "Pro" モデルとしては物足りない。Thunderbolt 端子も片側に2つあるだけだ。
もっといえば、上位モデルであっても、独立型の GPU が搭載されないため、動画編集などの重い作業には向いていない。
ポータビリティ重視なら MacBook Air、性能重視なら16インチ MacBook Pro を選択肢に入れるべきだろう。
また、個人的には、長年にわたって据え置かれているWeb カメラ(FaceTime HDカメラ)の性能をそろそろ引き上げて欲しい。リモートワーク需要が増す昨今の状況もあり、次期アップグレードには期待したいと思う。
ただ、MacBook Pro については、2021年前半に14インチモデル投入が噂されており、13インチモデル廃止の可能性がある。
すでに競合他社の多くは、13インチの筐体サイズに14インチのディスプレイを組み込んだ製品を数年前から展開している。
13インチ MBPro は、これが最後のアップデートになるかもしれない。
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