AMD は2020年1月6日(米国時間)、CES 2020 において、モバイル向けプロセッサ Ryzen 4000 シリーズを発表した。最大8コア 7nm "Zen 2" テクノロジを採用、超薄型ノート PC からゲーミングまでカバーする。2020年第1四半期には同チップ搭載のノートブックが大手メーカーから順次発売される予定だ。
薄型ラップトップ向け(U シリーズ) の Ryzen 7 4800U は、8コア16スレ、1.8GHz(最大 4.8GHz)、15W TDP、8つのグラフィックスコアで構成。
この Ryzen 7 4800U は Intel Core i7-1065G7 と比べて、シングルスレッドで最大4%、マルチスレッドで同90%、グラフィックスパフォーマンスで同18%高速に動作するという。
例えば、Adobe Premiere を使ったビデオエディットであれば、Core i7-1065G7 よりも49%高速に処理できる。
また、7nm プロセスによってバッテリ駆動が大幅に改善するようだ(前世代 12nm 比で効率性は2倍超)。
同社によれば、Ryzen 4000 シリーズは今年だけでも、Acer、Asus、Dell、HP、Lenovoなどといったメーカーの100モデル以上で採用される見通し。
また、ゲーミングやクリエイター向け(H シリーズ)のフラッグシップ Ryzen 7 4800H も併せてアナウンスされた。
この Ryzen 7 4800H は、8コア16スレ、2.9GHz(最大 4.2GHz)、45W TDP で提供され、"デスクトップクラス" のパフォーマンスがもたされる。
Intel Core i7-9750H と比べると、シングルスレッドで最大5%、マルチスレッドで同46%、4K ビデオ・エンコーディングで同25%、3DMark Fire Strike Physics スコアで同39%も高速に動作するという。さらに、デスク向け Core i7-9700K よりもベンチマーク上では優れているようだ(スクリーンショット参照)。
なお、Ryzen 4000 シリーズ は、PCI Express 3.0 対応であり、PCIe 4.0はサポートしない。
日本時間7日午前7時から始まった AMD の基調講演は YouTube で視聴できる。
Author:對川 徹(Tsugawa.TV 代表)
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ノートパソコンでもAMDの時代が来そうですね。
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