Mac Pro、納期が大幅に伸びる=Xeon 供給不足が原因か

Exclusive: Mac Pro、16" MacBook Pro、iMac Pro の品薄が加速

<Update>アリ

Mac Pro の納期がこれまでの「10日」から「4週間前後」へと大幅に伸びたことが分かった。

2020年1月30日、Mac Pro 2019 の納期が突然「約4週間」へ変更になった。現在、日本ではタワー型、ラックマウント型ともに入手までに時間が掛かる状態にある。

1月29日まで「約10日」の納期だったが、ベースモデルを含めて納期が大幅に伸びた。Apple は今回の納期延長について理由などを明らかにしていないが、Intel プロセッサ(Xeon W)の供給が安定していない可能性が高い。

今回の納期延長が一時的なものなのか、それとも長期に渡るのかなどの詳細は不明だ。

Pro Display も入手困難

また、32インチ Retina 6K ディスプレイ Pro Display XDR についても、納期が1か月以上となっており、引き続き在庫薄の状態が続いている。

Pro Display XDR - Pro Stand 磁気コネクタ


Mac Pro と Pro Display XDR


なお、30日現在、米国の Apple 直販サイトでは、Mac Pro (ベースモデル)の納期はこれまで通り「5~7営業日」となっている。


Mac Pro + Pro Display XDR


Mac Pro 2019 + Pro Display XDR


<Update 1>
16インチ MacBook Pro や iMac Pro についても、ベースモデル以外は納期が約4週間に伸びており、Apple のハイエンドモデルは軒並み品薄状態となっている。

MacBook Pro や iMac Pro の品薄もやはり、Intel プロセッサの供給不足が納期に影響を与えている可能性が高い。


Intel は2019年、生産体制を強化して供給量を大幅に増強させたが、Windows 7 のサポート終了などで PC 需要は一気に高まり、CPU 需要に追い付けていないのが現状だ。
2020年も設備への投資を増加させるが、プロセッサの供給不足はしばらく続くとみられている。


<Update 2> 新型コロナウイルス感染拡大が追い打ち




その後、Mac のカスタマイズモデル(CTO)の納期はほぼ1か月となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあるようだ。



<Update 3>
中国国内における新型コロナウイルス感染の収束に伴い、Mac コンピュータの納期は概ね改善方向にある。
ベースモデルの在庫状況はほぼ問題ないレベルにまで改善しており、さらに、カスタマイズ(CTO)も通常モデルの納期にプラス1週間~10日程度に短縮した。

ただ、2020年3月18日に発売された新型 MacBook Air は依然として品薄状態が続いており、納期までに約1か月を要する状態にあり、さらに、新しい iPad Pro や 13インチ MacBook Pro の納期もやや長い状態が続いている。


<Update 4>
7月に入って以降、13インチ MacBook Pro エントリーモデルのカスタマイズはかなりの時間を要する状況となった。おそらくは Intel 第8世代 Core プロセッサの生産が追い付いていない模様。カスタマイズモデルは3週間程度の納期が掛かる。2世代前のプロセッサのため、Intel は生産ラインを大幅に縮小していると考えられる。

MacBook Air については納期がかなり改善しており、通常モデルは約1週間、カスタマイズモデルも10日前後で入手可能だ。また、Mac Pro の納期は概ね2週間程度となっている。


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なお、iPad Pro は全体的に品薄の状況が長引いており、納期に1か月近くを要する状況である。


Author:對川 徹(Toru Tsugawa)

(最終更新日:2020年7月13日)


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