ウイルス感染拡大と春節の連休延長、Apple のサプライチェーンに亀裂入る可能性も
中国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、Apple トップの Tim Cook 氏は自身の Twitter で、Apple が現地の支援団体に寄付することを表明した。
新型コロナウイルスによる肺炎患者は、25日現在、確認されただけでも1,300人を超えており、武漢市では病室も医療資材も足りていないと報じられている。
As people in China and around the world celebrate the Lunar New Year, we send our love and support to the many impacted by the Coronavirus. Apple will be donating to groups on the ground helping support all of those affected.— Tim Cook (@tim_cook) January 25, 2020
同氏は1月25日の春節(旧正月)に合わせてツイート。
中国には数多くのサプライヤーがあるため、Apple にとって非常に重要なエリアであり、また、米国に次ぐ大きな市場でもある。
今のところ、Apple 製品出荷への影響は確認されていないが、このままウイルス感染が拡大すればサプライチェーンに亀裂が入る可能性も否定できない。
さらに、中国政府が1月30日までだった春節(旧正月)の大型連休を2月2日まで延長したことで、今後何らかの影響があるかもしれない。
これまでにも、2011年東日本大震災により日本の工場が被災したことで、部品調達が困難になり、iPhone の発売サイクルが初夏から秋に変わったったことがある。
Cook 氏は昨年末、オーストラリアの火災被害への支援を表明しており、環境問題や気候変動、さらには人権問題などへの関心が高いことで知られる。
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